確定申告していない人は多い!多い理由、しない場合どうなるのかについても解説
目次
本記事は、「確定申告をしていない人が多いかどうか」について、国税庁の調査結果を用いて具体的な数値を提示し、簡潔に解説しています。
この記事でわかること
- 確定申告をしていない人は多いのか
- 確定申告をしていない人が多い理由5つ
- 確定申告をしていないとどうなるか
確定申告をしない(無申告)場合どうなるのか、全体を網羅的に知りたい方は以下の記事もご覧ください。
1.確定申告をしてない人は多い!(申告漏れを含む)
確定申告が必要にもかかわらず、
「確定申告していない人&正しく確定申告できていない人」の割合は約50%であることが国税庁の調査で明らかになっています。
また、そのうち確定申告をしていない(無申告)人の割合は、5,229件であり、全体の約1%です。
令和4年度の国税庁の調査によると、約64万件の調査のうち、無申告や申告漏れ等があった件数は約半数の33万件であることが判明しました。
確定申告が必要な人全員を調査したわけではありませんが、「確定申告をしていない人&正しく確定申告できていない人」は多いと言えるでしょう。
参照:国税庁「令和4事務年度 所得税及び消費税調査等の状況」
2.確定申告をしていない人が多い5つの理由
確定申告をしていない人が多い理由は、主に以下の5つです。
以下より、一つずつ解説します。
1:確定申告に対する知識が不足している人が多いから
確定申告の必要性を知らない人が多いことが大きな理由の1つです。
特に給与所得者の場合、源泉徴収で税金が処理されているため、確定申告が必要になる条件(副業収入や医療費控除など)に気づかないことがあります。
2:確定申告が「面倒」と思う人が多いから
確定申告の準備には時間と労力がかかるため、仕事や家庭の忙しさを理由に後回しにされがちです。
「余裕がない」「面倒くさい」といった理由で申告を放棄する人もいます。
3:副業していることが本業の職場にバレたくない人が多いから
本業の職場が「副業禁止」だった場合、確定申告によって副業していることがバレることを恐れ、確定申告をしないという人もいます。
4:確定申告をするための書類がない人が多いから
領収書など、確定申告をするために必要な書類が揃っていないために、確定申告をしないという人もいます。
書類が揃わないと、収入や支出の金額が正確にわからず、確定申告書の記入が難しくなるからです。
5:確定申告をしなくてもバレないと思っている人が多いから
所得が少ないから確定申告をしなくても「バレないだろう」と思っているため、確定申告をしないという人もいます。
また、確定申告をすると税金を徴収されるため、バレないならば確定申告をしたくないという理由もあるようです。
3.確定申告をしていないと、どうなるのか
ずばり、
本来納めなければならない税金よりも多くの税金を支払うことになったり、社会的信用を失ったりします。
以下の記事では、個人事業主の場合と法人の場合に分けて、「確定申告をしないとどうなるのか」より詳しく解説しています。
あわせてご覧ください。
税理士法人サム・ライズ
代表税理士。
大原簿記学校法人税税法課専任講師を得て平成5年12月税理士試験合格、平成8年1月林税理士事務所を開業、平成16年12月税理士法人サム・ライズを設立。
税理士法人サム・ライズは、税理士顧問・創業支援・相続税・資金調達・無申告・税務調査立ち合い・クラウド会計・社会福祉法人など数多くのサービスで中小企業の皆様をサポートいたします。
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