経営計画の作り方~会社の未来を創るためのポイントを解説します!~

こんにちは、川越の税理士法人サム・ライズの林亜由美です。

気が付けば、今年のカレンダーも残り1枚となりましたね。街路樹もすっかり葉を落とし、いよいよ冬の訪れを感じるこの頃ですが、みなさんお変わりなくお過ごしでしょうか?

会社によっては、これから年末にかけて経営計画を作る、というところも多いかと思います。

そこで今回は、経営計画について、改めて「計画」の概念や役割、具体的な計画の立て方などを解説させていただき、みなさんの会社の未来を創るポイントについてお伝えしていきたいと思います。

今は経営計画を作るタイミングではないという方ももちろんいらっしゃると思いますが、この機会に既にある経営計画を、今一度確認していただけたら幸いです。ぜひ最後までご一読いただき、みなさんの会社経営にお役立てください!

“計画”の概念を見つめなおす

そもそも“計画”とは何なのか、みなさんは普段の会社経営の中で意識していらっしゃるでしょうか?

今回は、“計画とは?”ということに関して、私が大切にしている或る「言葉」を2つ、ご紹介したいと思います。ぜひみなさんにもその「言葉」を知っていただき、そもそも“計画”とは何なのか、改めて見つめ直していただければ幸いです。

「予定」ではなく「将来の意志」である

1つ目の言葉は、土光敏夫氏 著『経営の行動指針』という本に出てくる、次の言葉です。

『計画とは「将来の意志」である。
将来の意志は、現在から飛躍し、無理があり、実現不可能に見えるものでなくてはならない。
現在の延長上にあり、合理的であり、実現可能な計画はむしろ「予定」と呼ぶべきだろう。
将来への意志としての計画は、困難を受け入れ、困難に挑み、困難に打ち勝つモチーフを自らのうちに持たなければならない。』

計画を立てる時は誰しも、特に初めての場合はついつい、現状からプラスアルファ10%や5%などを積み上げて立ててしまいがちですよね。

しかし、それは土光氏がいうところの「予定」になっているかもしれません。

会社を成長させるためには、「ここで目一杯だ!」と思うところのさらに上、120%~130%くらいに計画を設定することが大切です。

そして、「困難に打ち勝つモチーフ」とは、つまり「理念」であり、「将来の意志」としての計画を立てるためには、常に「理念」をしっかりと自分の中に持っていなくてはいけない、ということなのです。

問題なのは「執念の欠如」である

2つ目の言葉は、1つ目の言葉と同じ著書の中にある次の言葉です。

『やるべきことが決まったならば、執念をもってとことん押しつめよ。
問題は能力の限界ではなく、執念の欠如である。』

「将来の意志」である計画ができたら、後はとことんその計画を実行していくのみです。

もちろん、“現在から飛躍し、無理があり、実現不可能に見える”というような計画を立てていますので、なかなか一筋縄ではいかないと思います。しかし、その計画を実行することに、個人や会社の「能力」は関係ありません。

いかに「執念」を持って取り組めるかどうかで、その後の会社の成長が左右されるのです。

いかがでしたでしょうか。これら2つの言葉によって、“計画”を立てることへの意識を、改めて見つめ直していただけたでしょうか?

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経営計画の作り方

計画を立てる上で大事な心構えを知った上で、ここからは、具体的な経営計画の作り方について解説していきたいと思います。

5ヶ年計画と単年度計画

以前のブログ(正しい経営サイクルを確立させるための3STEP~キャッシュを増やすために~)でも申し上げました通り、まずは5ヶ年計画を作って、その後に単年度計画を作るのが望ましい、と私たちは思っています。

しかし、このところ1~2年はビジネスの流れも速く、世の中の状況も大いに変わってきていますので、なかなか5年先が見えにくいというところもあると思います。そういった場合は臨機応変に、どちらから作っていただいても構いません。

もしも先に単年度計画をつくるところからスタートする場合は、現状をしっかりと見据えた上で、ここから目指す5年後、という位置づけで5ヶ年計画を作っていきましょう。

ただし、5ヶ年計画を作らずに単年度計画だけで終わることのないように注意してください。というのも、単年度計画だけになってしまうと、現状だけを見て決定することになってしまいますので、意思決定も短絡的になり、目の前のことだけ見て走る経営になりかねません。

今を解決するためだけの意思決定と、5年後を見据えた意思決定とでは、その結果は全く違います。また、5ヶ年計画と単年度計画とでは、その役割も全く違うものになってきますので、やはりどんな状況であっても、5ヶ年計画と単年度計画は必ずセットで作るようにしていただきたいと思います。

5ヶ年計画の2つの役割

では、単年度計画と5ヶ年計画には、それぞれどのような役割の違いがあるのか、詳しく解説していきたいと思います。まずは5ヶ年計画の2つの役割から見ていきましょう。

未来のあるべき姿を明確にする

5ヶ年計画の1つ目の役割は、5年後に自社がどういう状態になっていたいのか、その姿を明確にするということです。

5年後のあるべき姿を明確にするためには、数字で事業計画を作るのはもちろんのことなのですが、私たちのお客様には、数字だけではなく文章でも書いていただくようにしています。

どういうことかというと、

・数値→売上・原価・経費・キャッシュ等の5ヶ年計画を立てる
・文章→5年後の自分になりきり、そこから見える景色をありありと書く

というように、5年後のありたい姿を、数値と文章で明確にするのです。ここで注意していただきたいのが、文章で書く内容です。

「今の自分が、将来なりたい姿を想像して書く」
のではなく、
「5年後の自分になりきって、そこから見える景色を書く」
ということです。

例えば、5年後の次のようなことを書いてみてください。

・自分や家族、職場の仲間は何歳になっているのか
・会社の年商や5ヶ年計画の目標の達成具合はどうか
・どんな組織体制になっているのか
・今年の新入社員はどのように活躍しているのか
・ビジネスパートナーが誰で、どのような関係を築いているのか
・仕事とプライベートのバランスはどうなっているのか
・休暇や趣味の時間はどのように過ごしているのか …など

公私問わず、このようなことを文章にして書くことで、何か引き寄せるものであったり、出会いだったり、自分が本当に求めているものだったり…ということが明らかになっていくと、私は考えています。

ですからぜひとも一度、みなさんの“未来のありたい姿”を、数値だけではなく文章でも書いていただければと思います。

課題を洗い出す

5ヶ年計画の2つ目の役割は、課題を洗い出す、ということです。分かりやすく図にしてみると、次のようになります。

左下の“現在”の位置から、右上の“未来のあるべき姿”の位置までの間には、必ずギャップがありますよね。そのギャップひとつひとつを洗い出し、明確にすることによってそれが課題となります。

そしてその課題をひとつひとつ確実に取り組んでいくことで、“未来のあるべき姿”に近づく、ということになるのです。

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単年度計画の2つの役割

続いて、単年度計画の役割も確認していきましょう。こちらも5ヶ年計画と同様、2つの役割があります。

ビジネスモデル・利益構造を見直す

単年度計画の1つ目の役割は、今後の戦略を練るために、ビジネスモデルや利益構造を見直す、ということです。

単年度計画を立てることで、様々なビジネスモデルや商品メニューがある中から、今期はどの商品で戦っていくのか、その商品の利益構造はどのようになっているのか、ということを改めて見直すことになります。

そうすることにより、例えばそれがバックエンド商品だとしたら、そのためのフロント商品に対して何をしなければいけないのか、などというアクションが出てくるのです。

このように、戦略の中心となるところをしっかり見直すことにより、その後の人材採用計画や設備や資金調達などの方向性についても、より良い判断へとつなげることができます。

可能性を最大化する

単年度計画の2つ目の役割は、可能性を最大化する、ということです。

ただし、可能性を最大化させるために意識していただきたいのが、簡単に達成できる計画を立てなということです。というのも、達成できそうにないけれどもやれないことはないような、そんな高い目標をかかげることで、どうすればこの計画を達成できるのだろうか、という考えを自分の中に湧きあがらせてくれるからです。

つまり、冒頭でもお話しました通り、必ず達成できるような「予定」を立てるのではなく、「将来の意志(=現在から飛躍し、無理があり、実現不可能に見えるもの)」を持つことにより、自分や会社の可能性をぐっと引き上げていけるのです。

もちろん、計画を達成するということは重要なことなのですが、一番大切なのは、どうしたらそのありたい姿に近づけるのかと必死にあれこれ取り組むことです。ですからぜひ、可能性を最大化できるような計画を意識して立てるようにしてください。

売上計画作成のポイント

最後に、5ヶ年計画でも単年度計画でもメインとなる「売上計画」について、詳しく解説していきたいと思います。実は、経営計画の中でも特に時間をかけていただきたいのが、売上計画になります。

以下の5つのポイントを意識しながらぜひ厳密に作成してみてください。

・「売上分類ごと」に作る
・売上分類は、“未来のあるべき姿”が反映されるように設定する
・売上金は「単価×数」で計算する
・単年度計画は単純に12等分せずに、アクションと紐づける
・「5ヶ年計画の1年目の売上≠単年度計画の売上」となっても良い

例えば商品の種類、販売地域、担当者別、営業導線など、どんな分類にすると一番会社が伸びていくのか、あるいは“未来のあるべき姿”に近づけるのかという視点から、自社にふさわしい売上分類を決めて、その売上分類ごとに売上計画を作成してみてください。

そして、売上を構成する「単価」と「数」のどちらを上げることによって売り上げを上げていくのか、ということを考えることで、具体的なアクションにまで落とし込んでいけるようになります。

また、商品やサービスによっては、それぞれに季節変動やイベント・キャンペーンなどのアクションがあると思います。ですから、単年度計画は単純に12等分したものではなく、アクションプランと紐づけた計画を立てていただきたいと思います。

それから、5ヶ年計画の1年目の売上は、必ずしも単年度計画の売上と一致しなくても良いと私は考えています。

5ヶ年計画はあくまでも、5年目の計画が一番重要ですので、「きっちり合わせなければ」などと気負わずに、それぞれの計画を立てていただければと思います。

まとめ

ここまで、経営計画について、改めて「計画」の概念や役割、具体的な計画の立て方などを解説してきましたが、いかがでしたでしょうか?

以前のブログでもお伝えしましたが、経営計画を立てれば、どんな会社でも大きな利益が出て発展するかというと、実はそうとは限りません。ですが逆に、大きく発展している会社は必ずといっていいほど経営計画を作っています

つまり、良い会社にするため・会社を成長させるためには、経営計画が絶対に必要で、一番の近道になると言えるのです。だからといって、すぐに達成できてしまうような低い目標の計画を立てることは、会社にとって大変大きなリスクになりかねません。

ですからここは思い切って、「将来の意志」となる高い目標を掲げ、「執念」をもってとことん取り組んでいただき、よりよい経営を目指していただければと思います。今回も最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。

目標達成のため、しっかりと経営計画を立てたいけれども、どこから手を付ければ良いか分からないなど経営のことでお悩みでしたら、私たち税理士法人サム・ライズへぜひご相談ください。

関連ページ:税理士法人サム・ライズの経営支援について

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