正しい経営サイクルを確立させるための3STEP~キャッシュを増やすために~

こんにちは、川越の税理士法人サム・ライズの林亜由美です。

花の盛りもあっという間に過ぎ、行く春を惜しむ季節となりました。
各地ではそろそろ、鯉のぼりが青空に泳ぎ出すころでしょうか。
元気よくひるがえっている姿を見ると、すがすがしい気分になりますね。

さてみなさんは、『経営サイクル』をどのように考えていますか?

多くの場合、単に「PDCAを回していくこと」というように捉えられがちですが、実はそれだけでは会社を発展させる『正しい経営サイクル』にはならないのです。

では、会社を発展させる『正しい経営サイクル』とは一体どのようなものなのか、またそのサイクルを確立させるためにはどのようなポイントがあるのか、ということを今回のブログでみなさんにお伝えしたいと思います。

ぜひ最後までご一読いただき、みなさんの会社経営にお役立てください!

正しい経営サイクルとは

「PDCAを回していくこと」ももちろん大切なのですが、その前にぜひ頭に入れていただきたいのが『経営理念』です。

このことを分かりやすくイメージ化すると、下図のようになります。

『経営理念』は「PDCA」に取り組む前の段階に位置しています。

なぜかというと、経営計画(Plan)を作成する前に『経営理念』をしっかり言葉にしておくことで、「どこに向かうのか」「何のために経営するのか」などという目標をより具体的に設定することができるからです。

そしてその具体的な目標のもと、「PDCA」が全て会社において実行されて初めて『正しい経営サイクル』と言えるのだと、私は考えています。

正しく活用するための3ステップ

この『正しい経営サイクル』ですが、その使い方を間違っていてはせっかくの効果も発揮できず、会社の発展にはつながりません。

『正しい経営サイクル』を正しく活用するためには、以下の3つのステップを順に踏むことが重要なのです!

ステップ1 経営理念を作る
ステップ2 経営計画を作る
ステップ3 経営計画を使う

まずは経営理念を作り、次にその理念からくる経営計画を作ります。

そしてその経営計画をそのまま一年後まで置いておくのではなくて、計画と現実の差はどれくらいなのか、上振れているのか下振れているのかなどを見直したり検証したりして、常に使っていくことでみなさんの会社を大きく成長させることができるのです。

次項からは、これら3つのステップをひとつずつ、具体的に見ていきましょう!

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【ステップ1】経営理念を作る

そもそも「経営理念」とは何かというと、事業を通じて全社員と共に何を成し得たいのか、という企業の存在意義を言葉にしたものです。

この企業の存在意義を言葉にすることで、自分たちの会社はこういう理念で存在していて、だからこういう事業をするのだということが明確になっていきます。

こうした経営理念は、「想い」「手段」「社会性」を考えて言葉にすると、作りやすくなります。

想い

なぜあなたがそのビジネスをやらなければならないのか、あなたをつき動かす思いとは何なのか、しっかり見つめて書き出してみましょう。

その際、あなたのことをよく知っている人などに話を聞いてもらうと、自分でも気づかなかった秘めた思いにも気づくことができるかもしれません。

また、自分の人生を振り返って、常にどんな思いがあったのかも確認できると良いですね。

手段

前項で言葉にした「思い」を叶えるために、売り出す商品やサービス、取り組む事業などが「手段」となります。

その「手段」において、自分独特の強みとは何なのか、とことん探求してみてください。

社会性

みなさんの「想い」を体現したビジネスを広げていくことで、世の中にどんな影響を及ぼしたいと思っているのか、これも言葉にしてみることが重要になります。

このように、3つの視点で自分と向き合いながら経営理念を作っていくわけなのですが、完璧なものができるまで時間をかければ良い、というものではありません。

言葉が長くなっても、毎回作り変えても構いません。

まずは一旦、言葉にしてみましょう。

それから、とにかくいろいろな人に伝えて共有してみてください。

共有すればするほどブラッシュアップされていき、分かりやすくてコンパクトに相手に伝わる経営理念になります。

そうして完成した経営理念は、必ず発信しましょう!

社員に向けてはもちろん、名刺やホームページ、メールの署名部分などを利用し、世の中に向けて発信していくと、次第に、あなたに仕事を任せたい、というお客様が来てくれるようになるでしょう。

【ステップ2】経営計画を作る

次は、言葉にした経営理念を「数値化」し、経営計画を作っていきます。

ただし、経営計画はその目標を達成することが目的ではありません。

もっと言うと、達成できてしまうような低い目標を立てることは、会社にとって大変大きなリスクになりかねません。

では、経営計画の目的は何なのか、その効果はどのようなものがあるのか、実際に経営計画を作る前に確認していきましょう。

経営計画の目的と効果

経営計画を立てれば、どんな会社でも大きな利益が出て発展するかというと、実はそうとは限りません。

ですが逆に、大きく発展している会社は必ずといっていいほど経営計画を作っています。

つまり、良い会社にするため・会社を成長させるためには、経営計画が絶対に必要で、一番の近道になると言えるのです。

そしてその経営計画の目標値は、「ここで目一杯だ!」と思うところのさらに上、120%~130%くらいに設定することがコツです。

これでもし目標に届かなかったとしても、どうしたらそのありたい姿に近づけるのかと必死にあれこれ取り組み、現在の状態にストレッチをかけることができていれば、目的は達成です!

きっと振り返った時に、一年前より大きく成長しているはずですよ。

これを繰り返すことで、会社は発展していくのです。

それから、経営計画を作ることで、自分たちが売っている商品やサービスが理念に沿ったものであるのか、この先この会社はどこに向かっていくのか、ということが明確になっていきます。

さらにその明確になった計画を、社内はもちろん、取引先やパートナーである人たちに共有していくことで、チームとなっていくことができる、という効果があります。

つまり、経営計画の目的と効果をまとめると、以下のようになります。

【目的】現在の状態にストレッチをかけて、ありたい姿に近づけること
【効果】「何のために」「どこに向かうか」が明確にでき、さらに計画を共有することによってチームとなっていくことができる

こういうことから、経営計画を作るということにデメリットはないと言えますので、ぜひ一年に一度、経営計画を作る時間を大事に持っていただきたいと思います。

5W2Hで考える

経営計画の目的と効果を確認したところで、いよいよ具体的な計画を作っていきます。

経営計画は、以下のように「5W2H」で考えることがポイントになります。

・いつ(When)・・・売上時期はいつ?
・どこで(Where)・・・どこ(得意先)に売る?
・誰が(Who)・・・誰が担当者?
・何を(What)・・・どの商品を売る?
・なぜ(Why)・・・経営理念(なぜあなたの会社なのか?)
・どのように(How)・・・アクションプラン
・いくらで(How much)・・・価格設定

これらを、5ヶ年計画と単年度計画でひとつずつ明確にしていくのですが、この作業を行うには以下の順番が大変重要になっていきます。

①5ヶ年計画の作成
②単年度計画の作成
③ ①~②を毎年ローテーションする

ではなぜこの順番が重要なのか、それぞれの役割や意味は何なのか、次項から順を追って詳しく見ていきましょう。

5ヶ年計画の役割

5ヶ年計画の役割として、以下の2つがあげられます。

・未来のあるべき姿を明確にすること
・未来の姿と現在のギャップ=課題を洗い出すこと

このような役割の5ヶ年計画があることによって、単年度ごとにクリアしていくべき課題が明確になっていきます。

ここで出てきた課題を、5年間のうちに一個ずつつぶしていけば、未来のあるべき姿は実現できるはずですよね。

単年度計画の役割

単年度計画の役割としては、以下の2つがあげられます。

・今期の戦略を決める
・可能性を最大化する

5ヶ年計画で課題を洗い出せたことによって、単年度ごとにどこまで目指しておくべきなのかが明確になりますので、それを行動レベルにまで戦略として落とし込みましょう。

社員を何名雇用するか、どこまで売り上げるか、など、できる限り具体的に考えることがポイントです。

ただし、自分ならもっと高いところを目指せるはず!という気持ちを忘れないようにしてください。

単年度計画を早い段階で達成することは素晴らしいことですが、自分や会社、社員の可能性を最大限に引き出せるような目標を立てましょう!

毎年ローテーションする

経営は、下図の螺旋のように進化していくものだと私は思っています。

特にこの一年、コロナ前とコロナ後では本当にガラリと変わりましたよね。

そうするとコロナ前に考えた5年後と、コロナ後に考える5年後はきっと違うはずです。

そのため、【①五ヶ年計画作成⇒②単年度計画作成】という一連の作業を、「毎年」行うことが大変重要になるのです。

またこの他にも、経営計画を作る際に重要なポイントがあと1つあります。

次項で一緒に、詳しく見ていきましょう。

売上計画は時間をかけて厳密に作る

経営計画の中でも特に時間をかけていただきたいのが、売上計画です。

以下の4つの視点を意識しながらぜひ厳密に作成してみてください。

・売上分類ごとに作る
・売上金は「単価×数」で計算する
・5ヶ年計画には、今はまだやっていないが将来やりたいことも盛り込む
・アクションも同時に考える

例えば商品の種類、販売地域、担当者別、営業導線など、どんな分類にすると一番会社が伸びていくのかという視点から、自社にふさわしい売上分類を決めてみてください。

そして、売上を構成する「単価」と「数」のどの部分を上げることによって売り上げを上げていくのか、ということを考えると具体的にアクションまで落とし込んでいけるようになります。

それから5ヶ年計画には、将来やりたいことや辞めたいこともぜひ盛り込みましょう。

そうすることで、そこに向けて常に意識を持っておくことができるようになります。

最期に、具体的なアクションも同時に考えてみてください。

さらにそのアクションは、やりながらどんどん更新していきましょう!

そうすることによって、会社の立てた目標により確実に近づくことができます。

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【ステップ3】経営計画を使う

ここまで経営計画を作ることができれば、あとはこの計画を使っていくだけです。

計画を使っていくだけと言っても、意識していただきたいポイントがいくつかありますので、次項から詳しくお伝えしたいと思います。

ズレを把握する

計画通りに実行できているのか、計画と現実がどれだけズレているのか、ということを常に正確に把握しておくことが大事です。

ただし、ズレを把握するためには、計画のアクションを100%実行することが必須になります。

アクションを100%やって初めて、その計画が正しかったのかどうか、ズレがどのくらいなのか、といったことを検証できるようになるのです。

上振れでも下振れでも検証が必要

計画と現実のズレが把握できたら、それが上振れていても下振れていても必ず検証しましょう。

上振れたアクションについては、再現性があるのかということを検証し、5ヶ年計画でもっと先に予定していた計画を前倒しにすることができないかということも検討することができますね。

下振れた場合には、未達だった部分を埋めるためのアクションを考えなければなりません。

次にどんな手を打たなければならないか、ということを検証していきましょう。

上振れていても下振れていても、しっかり検証して修正行動案を出し、その都度アクションプランを更新することが大切です。

まとめ

ここまで、『正しい経営サイクル』を正しく活用するための3つのステップについてお伝えしてきましたが、いかがでしたでしょうか。

この『正しい経営サイクル』を一年間正しく活用し、それを毎年続けていくことで、みなさんのなりたい姿に近づき、会社を成長させることができます。

みなさんもぜひ、この『正しい経営サイクル』を確立していただき、より良い会社・より強い会社を目指していきましょう!

今回も最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。

関連ページ:税理士法人サム・ライズの経営支援について

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