5,000万円相続時の「税金&諸費用」 例|埼玉県川越市 60代の依頼主の場合

目次
本記事は、川越市で良く依頼のある標準的なケースを例に、「遺産総額5,000万円の場合、相続税&諸経費でいくらかかるのか」を解説しています。
以下、家族構成ごとの早見表です。あわせてご活用ください。
| 相続人の構成 | 配偶者+1人 | 配偶者+2人 | 配偶者+3人 | 配偶者+4人 |
|---|---|---|---|---|
| 配偶者+子供 | 40万円 | 10万円 | 0円 | 0円 |
| 配偶者+父母 | 27万円 | 7万円 | – | – |
| 配偶者+兄弟姉妹 | 24万円 | 6万円 | 0円 | 0円 |
| 相続人の構成 | 1人 | 2人 | 3人 | 4人 |
|---|---|---|---|---|
| 子供のみ・父母のみ | 160万円 | 80万円 | 20万円 | 0円 |
| 兄弟姉妹のみ(※1) | 192万円 | 96万円 | 24万円 | 0円 |
※1:兄弟姉妹が相続する場合、税額が2割増しになる「2割加算」を反映しています。
参照:国税庁「No.4157 相続税額の2割加算」
1.5,000万円相続した場合の「税金&諸費用」 例
当事務所が川越市のお客様から依頼される標準的なケースである、遺産総額が5,000万円の場合の、税金や諸費用の例を見てみます。
- 60代の長男が、父親の不動産・預貯金5,000万円を相続する
- 父親の配偶者である当人のご母堂様は御健在
この価格帯は、基礎控除額に近いため、「特例」をうまく活用できるかどうかで納税額が大きく変わるのが特徴です。
<遺産総額5,000万円の遺産分配の図>

- 遺産総額:5,000万円(自宅不動産4,000万円+預貯金1,000万円)
- 相続人の構成:2人(配偶者、子供1人)
- 土地の数:1箇所(自宅、複雑な形状ではない)
- 分け方:法定相続分通り(配偶者1/2、子供1/2)
| 項目 | 内容 | 金額の目安 |
|---|---|---|
| ①相続税 | 相続の際、国に納める税金 | 40万円(配偶者控除を適用) |
| ②税理士費用(報酬) | 申告書の作成・提出を依頼する費用 | 35万円 |
| ③登録免許税 | 不動産の名義変更のために国に納める税金 | 16万円 |
| ④司法書士費用(報酬) | 不動産の登記手続き代行を依頼する費用 | 7万円 |
| ⑤書類取得費用・手数料 | 戸籍謄本、残高証明書発行等にかかる費用 | 1万円 |
| 合計 | 99万円(税抜) |
参照:国税庁「No.4152 相続税の計算」
参照:国税庁「財産を相続したとき」
参照:国税庁「家族と税」
以下、項目に沿ってひとつずつ解説します。
【項目①】「相続税」
相続税は、亡くなった人から財産を相続した際に、財産を受け取った人に課せられる税金です。
下記の4つのステップから求められます。
- ステップ1:遺産相続から「基礎控除」と「課税対象」の金額を計算する
- ステップ2:「課税対象」から、相続税の「総額」を計算する
- ステップ3:相続割合で「按分(配分)」する
- ステップ4:税額控除を適用する
以下、ひとつずつ解説します。
ステップ1.遺産相続から「基礎控除」と「課税対象」の金額を計算する
遺産総額5,000万円の場合、下記の計算で求められます。
基礎控除=3,000万円+(600万円×法定相続人2人)
今回の基礎控除は「4,200万円」
課税対象=遺産総額5,000万円-基礎控除4,200万円=800万円
※この「800万円」に対して、以下のステップで税金がかかります。
参照:国税庁「No.4152 相続税の計算」
参照:国税庁「財産を相続したとき」
基礎控除は相続する人数によって変動します。
今回のケースは、配偶者と子供1人の2人が相続人となるため、基礎控除は「4,200万円」となります。
基礎控除の金額を求めた後は、課税対象がいくらになるか計算します。
遺産総額から基礎控除額を引いたものが、課税対象の金額となります。
ステップ2:「課税対象」から、相続税の「総額」を計算する
まずは課税対象の金額「800万円」を法定相続分(配偶者1/2、子供1/2)で分けたと仮定し、取得金額を算出します。
その後、取得金額に国税庁の定める税率を掛け、相続人全体の税額、相続税の「総額」を計算します。
計算方法は下記のとおりです。
配偶者の場合
- 課税対象800万円×1/2=400万円
- 400万円×税率10%=40万円
子供の場合
- 課税対象800万円×1/2=400万円
- 400万円×税率10%=40万円
相続人全体の納税額
40万円+40万円=80万円
税率は取得金額により定められています。税率の詳細は国税庁の「相続税の速算表」で確認をすることができます。
今回のケースでは、80万円が相続税の総額となります。
ステップ3:相続割合で「按分(配分)」する
ステップ2で算出した家族全員の税額「80万円」を、実際に相続した財産の割合で分け合います。
今回は法定相続分通り(配偶者1/2、子供各1/2)に分けるため、各自の負担は下記のとおりになります。
- 配偶者の負担:80万円×1/2=40万円
- 子供の負担:80万円×1/2=40万円
ステップ4:税額控除を適用する
最後に、個別の事情(配偶者控除など)を反映させます。
ここで最も大きな影響を与えるのが、「配偶者の税額軽減(配偶者控除)」です。配偶者は、1億6,000万円(または法定相続分)までの相続であれば、相続税がかかりません。
- 配偶者の負担:40万円→0円(配偶者控除)
- 子供の負担:40万円
参照:国税庁「家族と税」
今回、配偶者は「配偶者の税額軽減」により、負担分の40万円が全額免除されます。
結果、家族全体で実際に納める相続税の合計は、お子様1人分の計40万円となります。
【項目②】「税理士費用(報酬)」
相続税の申告を税理士に依頼する場合、一般的に
「遺産総額の0.5%〜1.5%」
程度を報酬として支払います。
自分の場合はいくらくらいかかるのか、以下の表で紹介します。
| 遺産総額の目安 | 報酬額の目安(0.5%~1.5%) |
|---|---|
| ~3,000万円 | 15万~45万円 |
| 3,001万~4,000万円 | 15万~60万円 |
| 4,001万~5,000万円 | 20万~75万円 |
| 5,001万~6,000万円 | 25万~90万円 |
| 6,001万~7,000万円 | 30万~105万円 |
| 7,001万~8,000万円 | 35万~120万円 |
| 8,001万~9,000万円 | 40万~135万円 |
| 9,001万~1億円 | 45万~150万円 |
| 1.1億円~1.5億円 | 55万~225万円 |
| 1.5億円~2億円 | 75万~300万円 |
| 2億円~ | 100万円~ |
※こちらの表はあくまでも目安となります。税理士事務所により報酬額は異なります。
税理士費用(報酬)は、主に「財産の評価」や「申告書の作成」、「税務署への対応」等、相続税の申告作業全般が含まれています。
「税理士費用(報酬)」については詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。
「相続税申告をどこに頼めばいいか迷っている」「適正な費用でしっかり節税したい」という方へ。 埼玉県を中心に地域密着でサポートするサム・ライズなら、丁寧な財産評価が可能です。
【項目③】「登録免許税」
不動産(自宅)を相続した場合、亡くなった方から相続人へ名義を変更する「相続登記」が必要となり。その際に、「登録免許税」がかかります。
登録免許税とは、
不動産の固定資産税評価額の「0.4%」が課される税金です。
登録免許税が非課税になるケース
2027年3月31日までの期限付きで、登録免許税が非課税になる免税処置があります。
免税処置は、下記のとおりです。
- 土地を相続した人が、自分の名義に変える前に亡くなってしまった場合
- 評価額が100万円以下の土地を相続する場合
【項目④】「司法書士費用(報酬)」
登記手続きを司法書士に代行で行ってもらう場合、「司法書士費用(報酬)」が必要になります。
司法書士費用は、
財産の件数や難易度によりますが、「7万~10万円前後」が一般的な相場です。
【項目⑤】「書類取得費用・手数料」
相続税に必要な書類を取得する費用・手数料です。
主に、亡くなった方の出生から死亡までの情報や財産の情報が必要になります。
必要な書類と取得場所、費用・手数料は、下記のとおりです。
| 役所などに依頼する書類 | ||
|---|---|---|
| 必要書類 | 取得場所 | 取得費用・手数料 |
| 戸籍謄本 | 被相続人の本籍地の市区町村役場 | 1通 450円 |
| 除籍謄本 | 被相続人の本籍地の市区町村役場 | 1通 750円 |
| 改製原戸籍謄本 | 被相続人の本籍地の市区町村役場 | 1通 750円 |
| 戸籍の附票の写し | 被相続人の本籍地の市区町村役場 | 1通 300円 |
| 住民票の写し | 被相続人の最後の住所地の市区町村役場 | 1通 200円~300円程度※自治体により異なる |
| 印鑑証明書 | 各相続人の住所地の市区町村役場 | 1通 200円~300円程度※自治体により異なる |
| 固定資産評価証明書 | 不動産所在地の市区町村役場 | 1通 200円~400円程度※自治体により異なる |
| 登記事項証明書 | 法務局 | 1通 600円 |
| 銀行に依頼する書類 | ||
|---|---|---|
| 必要書類 | 取得場所 | 取得費用・手数料 |
| 残高証明書 | 各金融機関 | 1通 440円~1,100円程度※金融機関により異なる |
戸籍謄本などの書類は自分で取得することが難しい場合、税理士や司法書士など専門家に手続きを依頼することも可能です。
ただし、その場合手数料として「追加費用」がかかることがあります。
過去、1,000件以上の相続相談経験を持つ相続専門税理士が対応させていただきます。
相続税の申告代行は93,500円〜。
まずは無料相談であなたのお話をお聞かせください。
税理士法人サム・ライズ
代表税理士。
大原簿記学校法人税税法課専任講師を得て平成5年12月税理士試験合格、平成8年1月林税理士事務所を開業、平成16年12月税理士法人サム・ライズを設立。
税理士法人サム・ライズは、税理士顧問・創業支援・相続税・資金調達・無申告・税務調査立ち合い・クラウド会計・社会福祉法人など数多くのサービスで中小企業の皆様をサポートいたします。
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