自社に合った顧問税理士の選び方【失敗しないポイント】
目次
こんにちは。川越の税理士法人サム・ライズの林公士郎です。
法人税の申告や、決算の対応はとても複雑で手がかかり大変な業務ですが、間違った申告をすると大変なことになるため正確な対応が求められます。
また、顧問税理士は単に税務や経理の処理対応をするだけでなく、経営者が資金調達や経営方針を決定していくうえで欠かせないお金に関わるアドバイスや相談、対応を進めていくことができる信頼できるパートナーとなるべき存在です。
どのような顧問税理士を迎えるかで、会社の経営方針が変わってくると言っても過言ではないでしょう。
重要な顧問税理士選びを失敗しないためにも、どのようなポイントで税理士を決めれば良いのかについてご紹介します。
契約してから失敗したと後悔しないためにも、ぜひ参考にして税理士選びを進めましょう。
税理士法人サム・ライズでも税理士の顧問契約のご依頼をいただいていますので、ぜひ一度ご相談ください。
税理士を探す際に失敗しないための選び方ポイント
税理士を選ぶ際は、いくつかのポイントをおさえてチェックをすることで失敗を防ぐことができるのでさっそくご紹介します。
相談がしやすい
冒頭でもお伝えした通り、顧問税理士は、単に税務や経理の処理業務を行うだけの存在ではありません。
これから会社をどのように成長させていきたいかにより、資金調達の方法や経営に関するアドバイスを行っていくこともできる重要な右腕となりうる存在です。
そのため、経営者にとっては何よりも相談がしやすい税理士であることが極めて重要です。
また、相談したことに的確に答えてくれること、税理士自身の考えを押し付ける人ではなく、相談内容や事業の状況などにより柔軟にアドバイスをしてくれることなども大切です。
ろくに話を聞かず定型的な回答しかしないような税理士は、顧問税理士としてはおすすめできません。
レスポンスが早い
会社を経営して行く上で、様々な判断を行なう際には時にスピード感も大切です。
そのため、相談をしたいことが出てきたら、すぐに連絡をとることができる税理士であること、また相談した内容にすぐに返答をしてくれるかどうかも大切です。
例えば顧問契約を締結するまでにも、色々と質問をすることに対するレスポンスが早いかどうかが判断基準の一つとなります。
連絡を取りたいのになかなか返事がこない、あるいは質問している内容に対する返事がくるまでに何日もかかるような税理士は今後一緒に会社を支えていってもらう相手としては適さないでしょう。
また、契約をしたらどのような手段で連絡を取り合うことができるのかも確認をしておくと良いでしょう。
自社の業界についての知識や顧問経験がある
自社の業界について知識をもっている税理士か、これまでに顧問として対応してきた経験があるかも判断基準の一つとなります。
業界によって節税対策の仕方、どのように資金調達を行うかは異なってくるため、業界についての知識をより深く持っていること、そして、これまでに顧問として対応してきた実績があるかどうかで安心度合いが変わってきます。
また、最初から説明をしなくても理解が早いので、話もスムーズに行うことができるでしょう。
決算対策をしっかりと行ってくれる
顧問税理士を探す大きな理由の一つに、決算対策を依頼したいというものがあるでしょう。
決算対策は、決算の直前になって急遽依頼をしても効果的な決算対策を行うことはほぼ不可能に近いといっても過言ではありません。
また、よく相談もせずに勝手に決算書の作成を進めてしまう税理士もいるので、注意が必要です。
決算対策は、会社がどのような状況なのか、今後どうしていきたいのか、何に重点を置いて決算対策を行うのかにより、対策方法が異なります。
節税対策、資金調達、黒字化対策など、具体的に対策を講じたい内容を経営者と税理士で相談のうえ、少なくとも3か月以上前から検討を行っていくのがおすすめです。
じっくりと話を聞く姿勢のない税理士では、決算対策も満足のいくものにならない可能性があるので注意しましょう。
節税についてのアドバイスの引き出しが豊富
節税対策も税理士に相談したい重要な内容の一つです。
節税方法は様々ありますし、また税に関する法律は頻繁に変化していくため、きちんと最新の情報を追って、最もその企業に適した節税対策を講じられる税理士に依頼をする必要があるでしょう。
そして、ただ節税を勧めてくるだけの税理士もおすすめできません。
その対策を行うことによるメリット、デメリットなどをしっかりと説明してくれ、その上で最善の対策方法をアドバイスしてくれる税理士がベストです。
資金調達や経営に関するアドバイスや実績がある
会社の経営者にとって、資金繰りの方法や経営に関するアドバイスを信頼して相談できる税理士がいるかどうかはとても重要です。
会社を大きくして行く上で、どのような資金繰りをおこなっていくか、金融機関の審査を通すために必要な決算書の作成や事業計画など、経営者だけで考え進めていくには難しい分野も、優秀な顧問税理士を迎えることにより優位に進めていくことができるようになるシーンは少なくありません。
しかし、残念ながら全ての税理士が会社の経営を左右する資金繰りや経営アドバイスの経験に長けているわけではありません。
税理士にも得意不得意の範囲があり、またこれまでの経験で培われてきた実績によるアイデアの蓄積があります。
そのため、もしも顧問税理士を迎える目的が資金調達や経営に関するアドバイスについての比重が大きい場合は、求める実績や知識があることをきちんと確認しましょう。
担当者が変わらない
税理士事務所は、税理士が個人で運営している場合もあれば、複数の税理士が所属し運営している場合もあります。
例えば、契約前の相談時に話をした税理士を気に入って契約をしたにも関わらず、実際に契約を終えたら担当税理士が別の人だったということもあるでしょう。
税理士との相性はとても大切なので、同じ事務所の税理士であろうと別の担当者との相性も良いとは限りません。
契約を行う前に、自分が今話をしている税理士が担当としてそのままついてくれるのかどうかも確認しておくと良いでしょう。
もしも違う担当者となる可能性があるのであれば、契約前に一度顔合わせをしてから最終的に顧問税理士として契約をするかどうかを決めることをおすすめします。
他の士業との連携もしている
税理士事務所には、税理士以外に司法書士や社労士など他の士業が在籍していたり、あるいは連携したりしていることがあります。
今後会社として何を目的に経営を進めていきたいかにより、税理士以外の士業の必要性も変わってきますが、契約を行う税理士事務所が広く様々な士業と連携をしていたほうが、業務を依頼できる利便性が高くなるためとても便利です。
そのため、今後を見越して他の士業との連携状況なども確認しておくと良いでしょう。
顧問料の設定が明確
最後はやはり料金設定です。
税理士に依頼をする内容が何にどのくらいの料金がかかるのか、依頼をしたことがないと相場がわからないため、提示された料金が適正なのかどうかの判断がつかないでしょう。
まずは、依頼をしたいと思っている業務それぞれにいくらかかるのか、細かな内容を含めきちんと確認を行い、納得できることが大切です。
料金設定があいまいな税理士には、依頼をするべきではないでしょう。
もしもはじめて税理士に依頼をする場合は、いくつかの税理士事務所に話を聞いて、見積もりをとってみるのもおすすめです。
そうすることにより、話したときの相性と料金設定の両方の確認がとれるため、契約をおこなってから他と比べて料金が高すぎた、あるいは、求めるレベルに対応内容が達していなくてがっかりするといった事態を招くことを防げます。
顧問税理士選びで失敗しがちな例
失敗しないための税理士選びのポイントは前述したとおりですが、特にその中でも失敗しがちなポイントについて2つご紹介します。
税理士の選び方のポイントとあわせて知っておくことで、契約後に後悔するといった事態を防ぐことができるでしょう。
税理士に依頼したい内容の整理ができていない
税理士を選ぶ際に大切な基準は、何を税理士に依頼したいのかが明確になっていることです。
いくら税理士との相性が良かったとしても、依頼したい内容についての知識や経験が長けている税理士でなかった場合、結果的に満足のいくサービスを受けることはできません。
税理士に依頼したのは、税務書類の作成や申告なのか、決算まわりの業務一式なのか、資金調達や節税についてなのか、経営に関する様々なアドバイスなのか、あるいは全てについて右腕として相談をしていきたいと考えているのか、きちんと整理をしてから顧問として契約する税理士を決めましょう。
料金の安さだけで選んだ
料金が安いからという理由だけで税理士を選ぶと、後悔することにつながる場合が多いと言えます。
求める成果を上げてもらえない税理士では、いくら料金が安かったとしても依頼する意味はありません。
そのためにも、しっかりと依頼内容を整理し、その内容を適切に対応してもらえるかどうかを判断することが重要なのです。
今契約している顧問税理士を変更したい場合
もしも、すでに税理士と顧問契約を結んでいるものの、満足のいく対応をしてもらえていないため変更したいと考えている場合は、まずは早めに相談を行いましょう。
自社の決算期直前などに相談をすると、準備期間がなく、求める対応をしてもらうことが難しい場合もありますので注意してください。
どのタイミングで顧問税理士を切り替えるかは、現在契約をしている税理士との契約期間がいつまでになっているかも含め、確認をする必要があります。
また、必要なデータの引継ぎといった対応も発生する場合があるので、契約期限ギリギリで相談するよりは、少し余裕をもって相談を始めるのがおすすめです。
自社に合った顧問税理士の選び方【失敗しないポイント】まとめ
顧問税理士は、経営者にとって欠かせない重要な右腕となるような相手を選べるとベストです。
そのためにも相談がしやすく、知識や経験が豊富な自社の力になってくれる税理士を探しましょう。
また、顧問税理を選ぶ際には、経営者の思考を理解し、場合によっては第三者視点で様々な意見を提示してくれる税理士を選ぶことが、顧問契約を結ぶ税理士選定を行う上ではとても大切です。
税理士法人サム・ライズは、確定申告や決算申告の対応や、経営支援や資金調達など、会社運営に必要なお金に関する様々なサポートを積極的に行っています。
お客様の一番身近な専門家を目指し、税務会計だけに留まらず、経営戦略も相談できる税理士事務所として成長をしてきた税理士法人サム・ライズだからこそお手伝いできることがあります。
税理士との顧問契約をお考えの際は、ぜひ一度ご相談ください。
税理士法人サム・ライズ
代表税理士。
大原簿記学校法人税税法課専任講師を得て平成5年12月税理士試験合格、平成8年1月林税理士事務所を開業、平成16年12月税理士法人サム・ライズを設立。
税理士法人サム・ライズは、税理士顧問・創業支援・相続税・資金調達・無申告・税務調査立ち合い・クラウド会計・社会福祉法人など数多くのサービスで中小企業の皆様をサポートいたします。
最近の投稿
- 2024.06.24
- 無申告で税務調査が入ったらどうなる?立ち合いを税理士に依頼すべきか、メリットを解説。
- 2024.06.20
- 【事業者必見】インボイスを税理士に相談・依頼するメリット5選!
- 2024.05.24
- 【税制改正 2024年】マンションの相続税評価の改正に伴い節税対策への影響とは?