リーダーシップへの舞台裏Vol.9 ~今を駆ける社長のインタビューシリーズ~
目次
システムから人と人を繋げていく真のシステムとは
私におまかせください!が言える自信
プログラマーからキャリアをスタートされた関社長。
人との繋がり・ご縁で、プログラムを書く人生からITコンサルティングにキャリアを変化させ、皆様の困ったを解決する会社を立ち上げるまでになった関社長のお人柄と想いをたっぷりお伺いしました。
【プロフィール】
会計ソフトの会社に開発プログラマーとして入社し、個人事業主向けの会計ソフトの開発を任される。
銀行の経営企画の戦略部署の精鋭と仕事をさせてもらったこ とがきっかけでITコンサル業に転身。担当したシステムからお客様のデータを有用化することを提案・提供する功績をあげ、その後独立。しかし、システムを提供される側の立場を経験す るため、一般事業会社の情報システムの責任者経験を積むために企業に入社する。
その後再度独立し、法人化して今に至る。
私たちにおまかせください!
2つの大きな軸+今後期待が大きい3つ目の事業
林:まずは自己紹介と、社名をお願いします。
関:関と申します。社名のLeave ITは、英語のおまかせくださいという「leave it to me」から取りました。また、itをITにかけているのと、IT(から)Leave(離れる)という意味合いとして「お客様はITから手離れして大丈夫ですよ、私たちにおまかせください」という願いを込めて命名しました。
林:素敵ですね。事業内容をお伺い出来ますか。
関:事業内容は主に2つ(厳密にいうと3つ)ありまして、私が直接会社様とコンサルティングに携わるコンサルティング業務になります。ITのコンサルティングというのは大変多岐にわたるのですが、私の場合は例えば企業様の課題をITを使ってどう解決していくか、ということをご提案しています。
その問題解決にはこのITの仕組みを使いましょうというご提案だったり、システムを作ったり、ということを含めて相談に乗っています。
また、システムの規模によりますが構想を練って、要件を決め、設計・プログラミングをしてシステムが使えるように作っていくということも行います。また、元々入っていた基幹システムの作り直し・改修なども請け負っているので、大手の会社のシステムの改修なども行っています。大きなプロジェクトがあった場合にはそのプロジェクトを円滑にする進めるためにリードしていく役割を担っています。
林:なるほど。大手の情報システムを立ち上げたり、改修もされているということなんですね。もう一つはどういったものになりますか?
関:もう一つは、色んな会社さんでこんな人が欲しいということが出てくると思うのですが、特にITに関しては社員さんとして抱えるというのは、なかなか大変なんです。特にITは何でも一人で出来る人という方はほとんどいないんです。
会社が成長していく過程によって、必要なITのリソース・質が変化していくのが現状なのです。
こういうシステムを作りたい、という時に、この技術が分かっている人とか、この言語のプログラムが書ける人、というのが期間的に起こる場合がありますので、そう言った時にリソース(人や技術)をご提供するということを行っています。
林:人材派遣というか、人をご紹介するような形ということですね?
関:ええ、わかりやすく言うとそうです。ただうちの会社は派遣の免許はないのと、主にITの場合は一般的に業務委託契約なのでその形でご提供させていただいていることが多いですね。
林:3つ目はどのようなものになりますか?
関:これは実はまだ事業として成立していないところにはなるのですが、取締役に飯島という者がおります。そして、かなり有名なVチューバーなんです。彼がやっているVチューブの世界をうまく融合させられたら面白いだろうなと思っています。
林:それはまた新たなものですね!わくわくしますね!
関社長の強み・付加価値は真の業務改善にあり
関:ちょっと先ほどの2つの仕事の話に戻るのですが、私が提供できる付加価値としてご案内しているのが、業務改善の部分なんですね。まず、業務改善って、実はお客様がここが課題があるから解決したい、とおっしゃってくる場合は私は疑ってかかるんですね。
林:そうなんですね。
関:なぜかというと、想定しているのが違っていることが多いんです。一時期、 2007年ごろから5~6年の間個人事業主で同じようなことをしていた時期がありました。業務改善及び会社その企業が持つ本来の問題点をお聞きし、会社の中の人たちで、それぞれの階層が持っている課題意識、愚痴というのをきちんと聞いていくんですね。その結果、社長はこうだと思ってるけど、実は違うような気がします、とか、システムの担当者さんはここが問題と言っていますがそれが解決してもそれは半分ですよ、残りの半分は人事の仕組み替えないとだめですよ、など提案をさせていただいているんです。
林:もしよかったら、具体的にもう少しお話し伺ってもいいですか。
関:ある保険代理店さんがありまして、数字挙績をリアルに把握できるシステムを作って欲しいという依頼がありました。 そこで私はこんな質問をさせていただきました。「リアルに(数字が)取れないと、なぜダメなんですか。」その答えは、会社の成長につながり、それによって早い経営判断が出来るという話でした。ただ、リアルに数字を取るためには、実はシステムを作ることが必要ではない場合がほとんどです。
林:そうなんですか。それはどんなことが必要なんでしょうか。
関:リアルに数字を取るためには、細かいことをリアルに入力する必要があるんですね。でも、ほとんどの方はその作業がめんどくさいとなってしまいます。すると、リアルな経営判断を望んでいるのに、その判断材料となる結果を提示するシステムは構築できませんので意味がなくなるわけです。
なので私はまず100人から150人程度、すべての階層の方(営業だけでなく事務の方や最終的には社長まで)一人1時間ほど面談をさせてくださいとお願いしました。面談の時はシステムのことは一切尋ねません。なぜかというと、システムのことを尋ねると、みんな今のシステムのダメなところを言い出すんですね。なので質問としては「口外しないので、やりにくいと思っている事など何でもいいので愚痴を聞かせてください」と質問をしていきます。そうすると、ほどんどの方が「そうしろと指示されているから」と答えます。こういうことは今回の件に限らず、業務上の資料作成一つとっても当てはまるんです。
「この資料はなぜ作っているんですか?」と尋ねるとほとんどの方が「以前、上司の指示で作成したものでそれをやめるわけにはいかない」とか「理由はわかりませんが、そういう決まりだから」などという回答がほとんです。
こういった一人ひとりの面談を議事録にし、セグメント化して会社に対しての不満などをポートフォリオにまとめて結果をご報告します。ですが、このような業務実態だとリアルに入力なんかできないし、資料の精度も落ちるし、それこそ時間の無駄だし、そんな数字で経営判断しても、その判断って正しいのか?ということになります。セグメント化まで持っていくと、実はシステムに関しての愚痴ってとても少ないことが分かるんです。実は、会社の風通し、不公平感などが多いんです。その保険代理店では朝礼で「お客様のために~」というのを唱和する会社だったのに、社員はお客様の為を思って何かを言っている人は本当に少なかったんですね。
このままでは、数字は見えるようになるけど、業績は伸びないと思うという結果になります、とお伝えしました。満足度を上げるのではなく、不満足度の解消をすることで顧客満足が上がる、そういったことも付加価値としてご提供しています。
林:このお話、社長の質問の切り口がすごいなと思いました。「リアルに取れないとなぜダメなんですか?」この質問がすごいなと思いました!傾聴力と質問力がないと出てこない質問ですよね。
関:それは銀行の方にも言われたことがあります。おそらく私が歩んできた経歴の流れでそうなったんじゃないかなと思います。
林:どんな経歴か詳しくお聞きしたいです!
関:最初に入社したのはミルキーウェイという会社で、大番頭という会計ソフトの開発をやっていたんですね。
林:知ってます!大番頭!
関:ありがとうございます。そこでコードを書いてました。いわゆるプログラマーですね。ちょうどそのころ、小番頭という個人事業主向けに青色申告が出来るものを作ろうとなったんですが、減価償却の機能が入っていなかったんです。誰も何も言わないので、おかしいですよね?と掛け合ったんですが、誰もわかる人がいないという回答で、私が勉強してその仕様を作って設計をしてプログラミングをすることになりました。
その時に、この世界っていうのはプログラムを書くって言う仕事もあるけれど、考えてこんなものを作ります、それを皆さんに教育するというか、広めていくっていう役割もあるんだなと思ったんです。自分はそっち側に行こうと思ったんです。一生プログラムを書いているのはイヤだなって思ったのもありましたし。
そのあと、ミルキーウェイが外資から買収されたんです。その後、当時のミルキーウェイ社長が独立し、新規に別会社を設立したんです。私はそちらで7~8年勤務していました。その時に、お付き合いさせていただいていた優秀な銀行の経営戦略の方に「関さん、システムの完成って何だと思います?」と聞かれたんです。
私はその時、「十分な機能が付いた時」と答えたんですが、「関さん、違うんだよ、余計な機能が一個もなくなった時だよ」と教えてもらったんですね。その方とお付き合いさせていただいたことがご縁で、その後ITのコンサル会社に入社しました。ITコンサルの会社では、融資システムを担当し、お客様のデータが溜まっているからこれを使わないのはもったいない、有用化することを提案してシステムを構築して、銀行へ提供するということをさせてもらいました。
林:すごいですね。
関社長のルーティンは早朝ジョギング。景色を楽しみながら頭と体のコンディションを整える貴重な時間です。私も同じようにランニングを楽しんでいますが、この朝の静けさと新鮮な空気の中でのジョギングは、心身ともにリフレッシュされる最高のひとときです。
ITコンサル会社から個人事業主、そしてまた企業へ入社した経緯とは
関:コンサル系の会社にいると皆さん通る道なんですけど、色んな会社から「関さん、ここが分からない、関さん、これってどうなんですか?」と沢山聞かれるようになるんですね。これが、自分の力なのか会社の冠なのか分からなくなるんです。そして、みんな独立するんですね。
私も同じく独立をしまして、それでも銀行さんや企業さんからご依頼を頂けるようになりました。
林:独立した後もそのご縁が続くというのはすごいことですよね。
関:ええ、本当に恵まれていました。でも、システムを提供する側の仕事だけでなくて提供される側の立場を経験しないとバランスが悪いな、と思っていたんですね。なので、まず個人事業主として欲しかったタワーマンションを買えるために銀行からOKがもらえる状態になるという目標を立てました。達成して、一般事業会社の情報システムの責任者をするために企業に入社しました。
林:え?個人事業主だったのに、また会社に入りなおしたっていうことですか?
関:ええそうです。人材系の情報システムの責任者として会社に入りました。どんな分野でも情報システムの責任者をやりたかったので、不動産系や色々やらせていただきました。そうこうしていうちに、今までお付き合いのあった方々から「今、こういう人材が欲しいんだけど、今、関さんって何してますか?」というようなお問い合わせがとても多くなってきたので、また、再度独立しました。個人事業主を1年半くらいやりまして、今の会社を立ち上げたんですね。
林:そうだったんですね!すごい!普通というか、多くの方は独立してうまくいかなくて、サラリーマンに戻ってという人はいらっしゃると思うんです。関さんは真逆で、システムを提供される側の方の体験も必要だとお考えになっての再度の入社というのは、本当にこの仕事を深めていこうと思われているんですね。それを実際にやられたことはすごいと思います。
関:ありがとうございます。そうですね。
結局、どちらの立場もわかっていないとやはり分からないこともあるので、とても大事な経験になっていると思います。そういうご縁が繋がっているなと感じていますね。
休日は、息子さんとおでかけ。関社長が会社員からもう一度起業をするきっかけになったのは、50代半ばに授かった息子さんをしっかりと育てたいとの決意もあったから。それにしても、個人事業主から「お客様の仕事を理解したい」と会社員に戻り、その後また起業したとのお話を伺うと、関社長の考え方やその経験の豊かさ、洞察力に敬服せざるを得ません。
人のご縁がつながる、いい人の周りにはいい人が集まってくる
林:本当にそうですね。最初にお話に出てきたVチューバーの取締役の飯島さんとはどこでお知り合いになったんですか?
関:私がちょうど会社を変わるタイミングで一週間だけ行っていた不動産会社に派遣社員として彼がいたんです。その後連絡をくれるようになり、独立する時には仕事を紹介してくれたりしたんです。実は法人化するのを後押ししてくれたのも彼で。彼はとても人脈が広くて、どういうわけだか、一派遣社員なのに、彼のところに皆んな来て、愚痴やら色々言っていくんですね。そういう人って良いなって。
林:先程から何度も出てきている、愚痴が言えるって、とても重要なことなんですね。
関:そうなんです。よく、どうやったらコンサルタントになれますか?と聞かれるんですが、お客さんから愚痴を聞けるようにならないと課題は見えないよ、ということは言っています。
そして、とても大事だと思っているのは本質の部分だと思っています。プログラムに例えると、言語にこだわらなくてよくて、やりたいこと、作りたいことを日本語で良いから明確にしたあとに、プログラミングの言語に落としていけば良いと先輩から教わったことが今のコンサルティングにも繋がっていっていると思います。
林:そうですよね、社長のやっていらっしゃることって、その本質の部分って言うことですよね。これから社長がやっていきたい、将来の夢を是非お聞かせください。
関:世の中に会社ってものすごい数があって、今はITっていう言葉が既にもう古いくらいのスピードです。パソコンがないと仕事が出来ない時代になっていますよね。なので、インフラの整備は絶対に必要なんです。そのお手伝いが出来ればと思っています。困っている人がいっぱいいると思うんですね。そういう人達を助けていきたいなと思っています。そして、最近感じるのが、この川越に来て色んなご縁を感じていることです。林(公士郎)先生と出会えたのもご縁ですからね。
林:本当にそうですね!出会えてよかったです。これからも沢山の人たちを救ってください!そして、また川越飲みしましょうね!ありがとうございました!
会社概要
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【事業内容】ITコンサルティング・支援CIO・マネジメント代行情報システム・ネットワークに関する人材支援
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