【2025年度版】税務調査に税理士が立ち会う「費用相場」「意義・メリット」について
目次
本記事は、税務署による「税務調査」に関して不安を持つ方向けに、税務調査に税理士が立ち会う「費用相場」や「意義・メリット」等について解説しています。
1.税理士に「税務調査の立ち会い」を依頼する費用の相場

・「立ち合い費用」の相場について
税務調査に税理士が立ち会う場合の費用相場・報酬は、
1日3万~5万円前後です。
顧問契約を締結していれば、割引もあります。
上記に加えて、
「複雑な処置が必要で事前準備がある場合」や「申告内容の修正がある場合」は、約3〜10万円程度の追加費用がかかります。
・「立ち合ってもらう」日数について
税務調査にかかる日数は、小規模な法人であれば1~2日、規模が大きい法人であれば、3日程度です。
2. 税理士に税務調査の立ち会いをしてもらう5つの意義・メリット
税理士に税務調査の立ち会いをしてもらうメリットは、以下のとおりです。
税理士に税務調査の立ち会いをしてもらう5つのメリット
- 事前準備が入念にできる
- 調査がスムーズに進む
- 精神的な不安を軽減できる
- 税務調査後の対応や修正申告まで依頼できる
- 節税につながる可能性が高い
それぞれ詳しく解説します。
①事前準備が入念にできる
税務調査では最長7年分を調査される可能性があり、準備する資料の量が膨大になるため、自分だけで万全の準備を行うことは厳しいのが実情です。
書類に漏れや抜けがあると、あらぬ疑いをかけられる可能性もあるので、準備段階から税理士にサポートを受けられるのは非常に大きなメリットです。
②調査がスムーズに進む
自分で税務調査に対応する場合は、税務調査官と意見の折り合いがつかないことなどによって日数が長引く可能性がありますが、税理士が立ち会いした場合はスムーズに進めることが可能です。
書類の不備を指摘された際にも迅速に対応してもらえるほか、意見が平行線とならないよう交渉してもらえるため、税務調査自体が長引かないでしょう。
③精神的な不安を軽減できる
税務調査に対して緊張や不安を感じる方が多いですが、税務調査の立ち会いを税理士に依頼すれば、精神的な不安を軽減できます。
精神的に不安があると、正しく計上していても焦ってあいまいな回答をしてしまったり、根拠を明らかにできなかったりすることも少なくありません。
④税務調査後の対応や修正申告まで依頼できる
当日の調査が終われば税務調査が終わるわけではありません。
当日の調査を踏まえて、後日、税務署から指摘や質問が来たり、修正申告を求められたりします。
税務調査の立ち会いを税理士にお願いしていれば、税務調査後の対応や修正申告まで依頼でき、準備する手間と時間が省けるでしょう。
⑤節税につながる可能性が高い
税理士は申告漏れの対応交渉などで心強い味方になります。
もし申告漏れがあれば、多額の追尾課税を払うことになりかねませんが、税理士のサポートがあれば支払うべき税金を減らせる可能性が高いです。
3. 税務調査の立ち会いに強い税理士を選ぶ3つのポイント
税務調査の立ち会いを税理士に依頼する際は、以下のポイントをチェックしましょう。
税務調査の立ち会いに強い税理士を選ぶ3つのポイント
- 税務調査の立ち会い経験が豊富かどうか
- 交渉力があるか
- 親身になって相談にのってくれるか
①税務調査の立ち会い経験が豊富かどうか
税務調査の対応は、すべての税理士が得意としているわけではありません。
税務調査に不慣れな税理士が立ち会えば、不要な追徴課税を支払うことにもなりかねません。
②交渉力があるか
税務調査では事実と税法の解釈を照合しますが、交渉次第では依頼者の有利な方向へ話を進められるでしょう。
ただし、税務調査官を言い負かすと、より厳しく追及される可能性があるため、調査官の立場に理解を示しつつ、指摘事項に対して税務の知識に基づいた論理的な交渉ができる税理士が理想的といえます。
③親身になって相談にのってくれるか
「個人事業主」「法人」「個人(相続した人)」でそれぞれ抱える事情も違うため、話がしっかりと通じ、安心して任せられる税理士か見極める必要があるでしょう。
税理士法人サム・ライズ
代表税理士。
大原簿記学校法人税税法課専任講師を得て平成5年12月税理士試験合格、平成8年1月林税理士事務所を開業、平成16年12月税理士法人サム・ライズを設立。
税理士法人サム・ライズは、税理士顧問・創業支援・相続税・資金調達・無申告・税務調査立ち合い・クラウド会計・社会福祉法人など数多くのサービスで中小企業の皆様をサポートいたします。
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